北砂小嶋歯科クリニックブログ blog

お子様の指しゃぶりについて👶👍①

お子様の指しゃぶりは、多くの親が直面する一般的な問題です。新生児から幼児期にかけて、指しゃぶりは自然な自己慰め行動の一つとして見られます。しかし、この行動が長期間続くと、歯並びや口腔の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。


■指しゃぶりの原因

指しゃぶりは新生児期から始まり、多くの場合は生後数ヶ月以内に見られる行動です。以下に、指しゃぶりの主な原因を挙げます。

・自己慰め:赤ちゃんは指しゃぶりを通じて安心感を得ます。この行動は、眠る前やストレスを感じた時に特に見られます。

・探求行動:赤ちゃんは口を使って周囲の環境を探索します。これは正常な発達の一部であり、指しゃぶりもその一環です。

・親の行動の模倣:親や周囲の人々が頻繁に何かを口に入れる動作をしている場合、子供もそれを真似ることがあります。

■指しゃぶりの影響

指しゃぶりが幼児期を過ぎても続く場合、特に永久歯が生え始める前にやめられない場合、以下のような影響が考えられます。

・歯並びの問題:長期間の指しゃぶりは、開咬や交叉咬合などの歯列不正を引き起こす可能性があります。これにより、将来的に矯正治療が必要になることがあります。

・口腔機能の発達遅延:指しゃぶりは正しい発音や嚥下に影響を与えることがあります。特に、前歯の位置が異常になると、発音に問題が生じることがあります。

・歯肉の健康:持続的な指しゃぶりは歯肉を刺激し、炎症を引き起こす可能性があります。これは歯肉の健康に悪影響を与える要因となります。

■指しゃぶりをやめるタイミング

指しゃぶりをやめる適切な年齢は、一般的には 2歳から4歳までとされています。

・2歳までの指しゃぶり
この時期の指しゃぶりは通常の発達過程の一部であり、特に問題視されることはありません。赤ちゃんや幼児は自己慰めや安心感を得るために指しゃぶりを行うことが多く、この行動は自然に減少することがあります。

・2歳から3歳
2歳を過ぎても指しゃぶりが続く場合、親は少しずつ行動を修正するためのステップを取り始めることが推奨されます。この時期の子供は、自己制御や指示に従う能力が発達し始めるため、適切な対策を講じることで、指しゃぶりをやめさせることが比較的容易です。

・3歳から4歳
3歳から4歳の間は、指しゃぶりをやめるための重要な時期です。この時期に指しゃぶりを続けると、乳歯に影響を及ぼし始める可能性が高まります。具体的には、開咬や歯列の不正などの問題が現れることがあります。このため、4歳までには指しゃぶりを完全にやめることが理想的です。

・4歳以降
4歳以降も指しゃぶりが続く場合、歯並びや口腔機能に深刻な影響を及ぼすリスクが高まります。この時期に指しゃぶりをやめるためには、専門家の助けが必要になることが多いです。歯科医師や小児科医、さらには行動療法士や児童心理学者の協力を得ることで、効果的な対策を講じることができます。


次回は止めるための方法や指しゃぶりが続くことでどのような影響があるかについてお話します。

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